ホントにその犬種でいいの?賢い犬種をペットに迎える前に知っておくべきこととは?
ホントにその犬種でいいの?賢い犬種をペットに迎える前に知っておくべきこととは?

あなたのライフスタイルに合った犬種を選択することは、限りなく困難なことのひとつではないだろうか。犬種だけでも1,000種近く、(ミックス犬も入れたらもっとだ)選択の決定的な要素となる大きさや容姿を考慮に入れなければならないし、悩むことは必須と言える。



だが、その中に賢さを考慮に入れたことは?オーストラリアン・シェパード、ジャーマン・シェパード、ゴールデン・レトリーバーなどのハーディンググループやスポーティンググループに属する犬種は高い知能を持つことで有名だ。

牧畜業で活躍してきた歴史を持つハーディンググループの犬たちは、今日ではその犬種が本来持つ能力を発揮する機会はほとんどないのが現状だ。だが、そうは言っても彼らの能力が衰えたわけではない。賢い犬と暮らすのは(そうでないと言われている犬種と比較して)容易なことなのだろうか?

ボーダー・コリーを例に考えてみよう。仔犬のしつけ学校の訓練の専門家の中で全犬種の中でいちばん賢いのはボーダー・コリーであるというのが一致した見方である。

“犬はどれくらい賢いのか?”というTV番組で紹介されていたメスのボーダー・コリーのチェイサーは頭がいいと言われているボーダー・コリーの中でもトップに君臨している。言葉を覚え始めた幼児と同程度の知能を持つと言われているからだ。

また、チェイサーは約1,000種のおもちゃを判別でき、おもちゃの名前を言って持ってこさせるように促すと驚くべき正確さで持ってくるという。チェイサーのように賢い犬ならそんなことは朝飯前だ。

ボーダー・コリーは何よりも常に仕事を与えて忙しくさせておくことが重要だと話すのはニュージャージー州在住のローラ・クラッパさん。彼女はルディというオスのボーダー・コリーを飼っている。

「あなたの飼っているボーダー・コリーとの絆を深めたいならとにかくたくさんの仕事を与えましょう。ボーダー・コリーは働くために生まれた犬種なのですから。」

「ルディは仔犬の幼稚園に通いそこで仲間たちと目いっぱい遊び、その後娘たちの相手をします。毎日私のランニングに付き合い毎朝30分以上キツイ散歩もします。」

ローラさんはボーダー・コリーの知性はとにかく多忙な毎日を送る必要があると語る。

ボーダー・コリーを家族に迎えたいと考えている人々にとって有益なアドバイスをお知らせしよう。

知性は挑戦を必要とする
何の仕事も与えられないボーダー・コリーは自ら仕事を探し出そうとする。よく見られるのがヒマを持て余したボーダー・コリーが靴を噛んでしまうことだ。仕事を探し出そうとする情熱が高じるとドアを開ける、セキュリティがかかっているフェンスを飛び越えるなどの行動を起すことがある。

知性は多忙であるべき
ボーダー・コリーは高い集中力と決してあきらめない個性を持っている犬種だ。だからこそ、彼らは農場での仕事をこなす、アジリティ競技で活躍し、または映画スターとして活躍できるのだ。映画「ベイブ」に出ていたボーダー・コリーを覚えている方々も多いのではないだろうか。農場で活躍するボーダー・コリーにとって羊は遊び仲間という感覚なのかもしれない。

知性は時間を要する
ボーダー・コリーはオリンピック選手並みのスタミナを誇る。想像してみてほしい。仕事で疲れてクタクタになって帰宅したあなたに遊ぼう!何か面白いことしようよ!とせがむ犬がいたら。もちろん、かわいい愛犬のために疲れた体を引きずってでもジョギングに出かける、ドッグ・ランへと連れて行くことは有効な手段だ。だが、ボーダー・コリーのありあまるエネルギーを発散させるためには毎日の運動が不可欠だ。時々ドッグ・ランで走らせる、ボール遊びをするというのではダメなのだ。

知性は学習を必要とし、それには時間が必要だ。もし、あなたの子供がアインシュタイン並みの知性を持っていたら通常教育では物足りないはずだ。

あなたの飼っているボーダー・コリーが次のアジリティ競技のスターかもしれないし、救助活動で大活躍するかもしれないではないか。

知性はちょっと変わっている
ボーダー・コリーを飼っている方に聞いてみると、ボーダー・コリーは変わっていると答える人々が多い。彼らは犬の世界では何かに取りつかれたように夢中になるタイプなのだ。例を挙げると、バスタブの蛇口から落ちる水滴をじっと見つめる、きらきら光るもの(アルミホイルなど)を見ると興奮する、来客や子供たちを群れと見なして集めようとするなど様々なものに夢中になるのがボーダー・コリーの特性と言える。

知性は危険?
残念なことに、ボーダー・コリーは飼い主から見放される、あるいは命を落とすことが多い犬種だ。上記のような理由で通常の飼い主にとっては手に余ることが多く(犬種の特徴を理解しないで飼う人々がどれほど多いことか!)、動物保護施設や救助グループに引き取られるボーダー・コリーも多い。命を落とすボーダー・コリーが多いのは動くものを追いかける習性のため、自動車にぶつかる事故が後を絶たないのだ。悲しいことに彼らの有り余るエネルギーが裏目に出ている結果と言えよう。

長年ボーダー・コリーと暮らしているローラさんはボーダー・コリーを飼おうとしている人々に次のようにアドバイスを送る。

「ボーダー・コリーにとって素晴らしい飼い主になるために必要なことは、仔犬の頃からたくさんの経験を積ませること、たゆまぬトレーニング、そして定期的な運動が必要です。」

「彼らに仕事を与え常に忙しくさせておくことは時間を要しますが、ボーダー・コリーは賢いので覚えるのも早いですし、きちんと命令すれば飲み込みも早いですよ。」

「もし、あなたがこれからボーダー・コリーと一緒に生活を楽しもう、チャレンジしてみようと思ったら、ぜひ地元の動物保護施設を訪ねてボーダー・コリーを探してみてください。家族として迎える前に、ぜひ専門家のアドバイスを仰ぐこともお勧めします。」